先日放送されたマイケルジャクソンの特番は面白かったです。
「一番好きなのは木登りと水風船合戦」と言い切るマイケル。どこまでがピーターパンマイケルで、どこからがキラーマイケルなのか、上質なインチキを見せられているようで、食い入るような2時間でした。
アメリカでは放映後、マイケルに対する非難の声があがり、それに対してマイケル側は反論番組を放送したそうです。
この番組はマイケルの素顔を暴くことが目的だったと思います。その意図はよく判るのですが、「44歳の大人が子供とベッドに入るというのは傍から見るとおかしなことじゃないか?」といった攻撃的なインタビューは、見ていて気分のいいものではありませんでした。聞くならもっとストレートに「子供と寝るのは性行為が目的なのか?」と問いただせばいいと思う。こういった隠喩的な聞き方は、彼からも見ている側からも反論の余地をすべて奪ってしまうので、ちょっと卑怯じゃないかな。
整形疑惑にしても、誰の目にも整形は明らかなんだから、もう放っておいてあげればいいのに。彼のプライベートを暴くことにどれだけ意味があるのか、インタビュアーの情熱が理解できませんでした。
子供の心をずっと持っているのってとても大切なことだと思います。番組では何度も、44歳の大人がすることではない、奇妙だ、と言っていましたが、もしマイケルが本当に子供の心を維持しているのなら、それはそれですごいことです。
でも画面の中ではしゃぐマイケルは、僕は子供には見えなかった。子供に戻れば幸せになれるんじゃないかって、44歳の大人が必死にそれを試しているだけに見えました。
僕はマイケルジャクソンの音楽なんてほとんど聴いたことないし、好きでもないですが、アーティストに本物とニセモノがいるとしたら、明らかにこの人は本物だと思う。本物のクルクルです。
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