カリフォルニア

ビーチボーイズの曲に、「カリフォルニア・ガールズ」という曲があります。

(そう、村上春樹の「風の歌を聴け」で、コンタクトレンズをなくしてしまった女の子が貸してくれたレコードです。)

その曲の中に、「I wish they all could be California girls.」って歌詞があるんだけど、これってどういう意味なのかなぁ。

小説の中では「素敵な女の子がみんな、カリフォルニアガールズならね」と訳されていましたが、つまり、中西部の農家の女の子とか、北部のキスの上手な女の子とか、そういった素敵な女の子たちが、みんなカリフォルニアにいたらいいなぁという意味なのか、それとも(2番で歌っているように)世界中旅行したけれど、カリフォルニアの女の子が一番なわけだから、世界中の女の子がみんなカリフォルニアの女の子だったらなぁって意味なのか……。

高校のころからずっと、この曲を聴くたびにどっちだろうって思ってて、今日も悩んでしまった。

僕は前者の方がいいです。後者だったら、きっと疲れてしまう。

カリフォルニアの出てくる曲って、どれも僕にとって思い出深い。時々ですが、歌詞カードも見ずに英語がすっと入ってくることがあるのだけれど、そういうのは強烈に心に残ります。

イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」で言えば、「これは天国?、それとも地獄?」って自分に問いかけるところとか、メルセデスを持っている女の子が、タッキー&翼のような(「タッキー&翼」は僕の勝手なイメージですけど)キュートな男の子たちを「友達」と呼んでいるところ。

ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」で言えば、教会でひざまずいて祈るふりをするところですね。

短い歌詞のなのですが、情景がぱーっと心に浮かび、気がつくとその世界にどっぷりはまってしまう。

僕はこういった、「心地のよい退廃さ」が大好きです。

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