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【今日の一言】のバックナンバーです。
素敵な言葉に出逢えますように……。
議論なんか、いくらしたって物事がはかどるもんじゃありません。行なうべし、言うべからずですよ。 モリエール |
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古きもののすべてが悪しきものではないでしょう。 セイラ・マス | |
子孫のために計画を立てる場合、美徳は相続されないということを忘れてはならない。 トーマス・ペイン |
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現在は過去と未来の間に画した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである。 森鴎外 |
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のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。 夏目漱石 |
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あゝ おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ 中原中也 |
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すべてを疑うか、すべてを信ずるかは、二つとも都合のよい解決法である、どちらでも我々は 反省しないですむからである。 ポアンカレ | |
狂気は個人にあっては稀有なことである。しかし、集団・党派・民族・時代にあっては通例である。 ニーチェ |
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確かに、たとえ卵焼きを作るためだけであっても、家を燃やしかねないのが、極端な利己主義者の本性である。 ベーコン | |
或ることをなしたために不正である場合のみならず、或ることをなさないために不正である場合も少なくない。 マルクス・アウレーリウス |
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一般にわれわれは、人の怒りを買おうとしてよりも、人に恩を売ろうとして、いっそう多くの罪を犯すのである。 タキトゥス |
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この世でなにが悲しいといって、自分がいろいろのことを知りながら、無力のためにそれをどうにもできぬことほど悲しいことはない。 ヘロドトス | |
世界は偉人たちの水準で生きることはできない。 フレイザー | |
おこりっぽい者と交わるな。激しやすい者といっしょに行くな。 旧約聖書 箴言22:24 |
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政治にとって決定的な手段は暴力である。 ヴェーバー | |
どんな闘争でも、折衷派という奴をうみ出す。 服部之総 | |
いうまでもなく、真理は常に迫害に打ち勝つという格言は、多くの人々が次々に繰りかえして、ついに普通のことになっている虚偽――しかも、すべての経験によって反駁されているところの、甘美な虚偽のひとつに他ならないのである。 J・S・ミル | |
ある個人的な意見を是認する者は、それを意見とよぶのに、それをこのまぬ者は異端とよぶ。 ホッブズ |
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「これが最悪」などと言える間は、まだ実際のどん底なのではない。 シェイクスピア |
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アンドレア 「英雄のいない国は不幸だ!」 ガリレイ 「英雄を必要とする国が不幸なんだ」 ブレヒト |
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急な山を登りつめて頂上に腰をおろす旅人は、ほっと一息いれるのがもうかぎりもない喜びだろうが、もし永久にそうやって休息していろと無理じいされたら、彼は幸福であろうか? スタンダール |
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男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言う。 ルソー |
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なるほど、神はある種の快楽を禁じておいでになる。しかし、神と折り合いをつける道がないわけじゃありません。 モリエール | |
恋人として男と女とがちがう点は、女は一日じゅう恋愛をしていられるが、男はときどきしかできないということである。 モーム | |
われわれも、間違った原因に心を乱されているときに正しい弁護や言訳をもってこられると、真理と無実に対してさえ怒ることがいくらでもある。 モンテーニュ | |
あすもまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれでも、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。 太宰治 |
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古人は、書を読まなければ愚人になる、といった。それはむろん正しい。しかし、その愚人によってこそ世界は造られているので、賢人は絶対に世界を支えることはできない。ことに中国の賢人はそうである。 魯迅 |
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けっして誤ることのないのは何事もなさない者ばかりである。生きたる真理のほうへ邁進する誤謬は、死んだ真理よりもいっそう豊饒である。 ロマン・ロラン | |
人間は今日も働いて食べた、明日も働いて食べた、そうやって自分の一生を毎年毎年働いて食べつづけるだけだったら、そこに何か立派なことがあると言えるでしょうか? ゴーリキー |
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木々の木の葉が一枚のこらず舌であるとしても、わたしのこのおもいを語りつくすことはできまい。 グリム童話 |
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多くの場合、教える者の権威が学ぼうとする者の邪魔をする。 モンテーニュ |
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人生は、段々に諦めて行くこと、絶えず我々の抱負、我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減らして行くことの修行である。 アミエル | |
老人が暴威をふるうのは実力があるためではなく、われわれがそれに忍従するためにほかならない。 シェイクスピア |
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すべてを所有している時に社会を否定するのは、最上の贅沢である。 ロマン・ロラン |
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人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、わたしたちは人生を楽しむ時をほとんどもたないからだ。 ルソー | |
最も良い説得方法のひとつは、相手に気に入られることである。うまく気に入られるためには、交渉家は気持ちのよいことを話すように努力し、また、耳障りな話も、言いまわしや、語調や、表現や身振りをえらんで、やわらかく聞えるようにつとめなければならない。 カリエール | |
人が新しい事実を発見と呼ぶとき、発見をして発見たらしめるものは事実そのものではなくて、それから出てくる新しい思想である。 ベルナール | |
世界で一番有能な先生によってよりも、分別のある平凡な父親によってこそ、子どもはりっぱに教育される。 ルソー |
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政治家の私利心が第一に追求するべきものは、財産や私生活の楽しみではない。国民の間にわき上がる信頼であり、名声である。これこそ、政治家の私利心が、何はさておき追求すべき目標でなければならぬ。 石橋湛山 |
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苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる。 ヒルティ | |
もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に亡びていたであろう、というのは、人間は絶えず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから。
エピクロス |
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考えてみると世間の大部分の人はわるくなることを奨励しているように思う。わるくならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。たまに正直な純粋な人を見ると、坊っちゃんだの小僧だのと難癖をつけて軽蔑する。 夏目漱石 | |
未だかつて、現在の中で、自分は本当に幸福だと感じた人間は一人もいなかった、−−もしそんなのがいたとしたら、多分酔っぱらってでもいたのだろう。 ショウペンハウエル | |
仮に一人を除く全人類が同一の意見をもち、唯一人が反対の意見を抱いていると仮定しても、人類がその一人を沈黙させることの不当であろうことは、仮にその一人が全人類を沈黙させうる権力をもっていて、それをあえてすることが不当であるのと異ならない。 J・S・ミル | |
心血をそそいで命がけで書いた作品にも、ゲラゲラ笑い出さずにいられないものがあろう。この場合、残酷だがその笑いがやっぱりいちばん親切な批評だ。 林達夫 | |
子どもを不幸にするいちばん確実な方法はなにか、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。 ルソー | |
私は、少なくとも自ら知らぬことを知っているとは思っていないかぎりにおいて、あの男よりも智慧の上で少しばかり優っているらしく思われる。 プラトン | |
きわめて自卑的でありきわめて謙遜であると見られる人々は、大抵の場合きわめて名誉欲が強くきわめてねたみ深いものである。 スピノザ | |
金持ちは友情というものを、まったく知りません! 特に生まれた時からの金持ちは。 モーツァルト |
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人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。 タキトゥス | |
世の中で生きるには、人々とつきあうことを知らなければならない。 ルソー |
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人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも、幸福な人と申すのは差控えねばなりません。 ヘロドトス |
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哲学者たちは世界をさまざまに解釈したにすぎない。大切なことはしかしそれを変えることである。 エンゲルス |
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ほどほどに愛しなさい。長つづきのする恋は、そういう恋だよ。 シェークスピア |
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哲学の義務は、誤解によって生じた幻想を除去することにある。 カント |
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強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。 村上春樹 |
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どんな事件に鼻をぶつけても、いつも泰然と「別に驚きやしねえ」と一つ覚えのせりふを悪用してあぐらをかいているのは、すでに思想という鯨の腹に呑みこまれたことに気がつかない鰯に似ている。 石川淳 |
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私は猫に対して感ずるような純粋なあたたかい愛情を人間に対していだく事のできないのを残念に思う。そういう事が可能になるためには私は人間より一段高い存在になる必要があるかもしれない。 寺田寅彦 |
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人間は、時として、満たされるか満たされないか、わからない欲望のために、一生をささげてしまう。その愚をわらう者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。 芥川竜之介 |
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義務の重荷から我々を解放する事のできるのは、良心的な実行のみである。 ゲーテ |
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道に迷うこともあったが、それはある人々に取っては、もともと本道というものが存在しないからのことだった。 トオマス・マン |
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勇気と節操をもっている人たちは、ほかの人たちからみると、いつだって非常にきみのわるいものさ。 ヘルマン・ヘッセ |
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人間はどんな荒唐無稽な話でも、聞いているうちに自然とこれが当たり前と思うようにできている。そして、それがすでにしっかりと根を下ろしてしまう。だから、これを削ったり抹殺したりすると、とんでもない目にあう。 ゲーテ |
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幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。食えはするがご馳走にはならない。無駄なもの、無用なもの、余計なもの、多すぎるもの、何の役にも立たないもの、それがわしは好きだ。 ユーゴー |
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野蛮であるということは、すぐれたものを認めないということではないか。 エッカーマン |
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人間の幸福というものは、時たま起るすばらしい幸運よりも、日々起って来る些細な便宜から生れるものである。 フランクリン |
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人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。 太宰治 |
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大空へ 海へ 故郷へ 私はもうすぐ帰ってゆく いつまでも 空を見上げて 老人はあの頃を 思い出すのだろう 私の好きだった あの人も今では もう死んでしまったかしら 小田和正 |
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女というものはね、男にだまされたって時には我慢することもあるけれど、踏みつけにされちゃ黙っていないわ。 デュマ・フィス |
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恋人はいずれか一方がいなくては生くることも、死ぬこともできなかった。別れていることはそれは生でもなく、死でもなく、生と死とのかたまりであった。 トリスタン・イズー物語 |
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昨夜父は言った。お前の今やっていることは道のためにどれだけ役にたつのか、頽廃した世道人心を救うのにどれだけ貢献することができるのか。この問いには返事ができなかった。
和辻哲郎 |
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人間のすべての性質のなかで、嫉妬は一番みにくいもの、虚栄心は一番危険なものである。心の中のこの二匹の蛇からのがれることは、素晴しくこころよいものである。 ヒルティ |
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自然の状態にある人間は、処理すべき障害、克服すべき困難がなければ、考えるものではない。安楽な生活、努力しなくても成功する生活というのは、考えることのない生活であろうし、従って、全能の神の生活も、そういうものなのであろう。 デューウィ |
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どうして君は他人の報告を信じるばかりで自分の眼で観察したり見たりしなかったのですか。 ガリレオ・ガリレイ |
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我々が空想で描いて見る世界よりも、隠れた現実の方が遥かに物深い。 柳田国男 |
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何かを愛するには、それを失う可能性を実感すればよい。 G・K・チェスタトン |
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もうこれ以上どのような種類の変更も改善も欲しない、といえるくらい自分の境遇に満足しきっていられることは、おそらくはただの一瞬間もまずなかろう。 アダム・スミス |
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紙に書かれた思想は一般に、砂に残った歩行者の足跡以上のものではないのである。歩行者のたどった道は見える。だが歩行者がその途上で何を見たかを知るには、自分の目を用いなければならない。 ショウペンハウエル |
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国王が哲学することや、哲学者が国王になることは、期待されるべきことではなく、また望まれるべきことでもない。なぜなら、権力の所有は、理性の自由な判断をどうしてもそこなうことになるからである。 カント |
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自由というものは、あの実質的で滋味ゆたかな食物か、あるいはこくのある葡萄酒のようなものであって、それに慣れている丈夫な体質を養い強めるには適しますけれども、それに合わない虚弱できゃしゃな体質を圧倒し、破壊し、酔わせるからです。 ルソー |
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名声は川のようなものであって、軽くてふくらんだものを浮かべ、重くてがっしりしたものを沈める。 ベーコン |
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ながい間の忍耐にみちた研究のあとで、心に照明をあたえてくれるような結論がとつぜん生まれたときに匹敵するような喜びは、人生にそうたくさんあるものではない。 クロポトキン |
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実に人間は、理性によって自己自身を破壊する能力を有している。 テンニエス |
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恋が芽生えるには、ごく少量の希望があれば十分である。 スタンダール |
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生きることは生涯かけて学ぶべきことである。そして、おそらくそれ以上に不思議に思われるであろうが、生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである。 セネカ |
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名誉の悪用やこの世の虚妄について最も多く呼号する者は、最も多く名誉に飢えているのである。 スピノザ |
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人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ。そして、友情って、本来、友だちなんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、成り立たないものなんじゃないかな? 永井均 |
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自然なんぞが本当に美しいと思えるのは死んで行こうとする者の眼にだけだ。 堀辰雄 |
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恋愛の徴候の一つは彼女は過去に何人の男を愛したか、あるいはどういう男を愛したかを考え、その架空の何人かに漠然とした嫉妬を感ずることである。 芥川竜之介 |
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離れればいくら親しくってもそれぎりになる代わりに、いっしょにいさえすれば、たとい敵同志でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。 夏目漱石 |
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死の事は考えるに及ばない。我々が手伝わなくても、死は我々の事を考えてくれるから。 シェンキェヴィチ |
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世間には、ねえアフドーチャ・ロマーノヴナ、いかに善意に解釈しても、忘れられない侮辱があります。 ドストエーフスキイ |
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「楽天主義って何なんで?」とカカンボがいった。「ああ!」とカンディードは答えた。「それは不幸な目にあってもすべては善だときちがいのようにいい張ることだ」 ヴォルテール |
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毎日、自己のきらいなことを二つずつ行なうのは魂のためによいことだ。 モーム |
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難解さは、学者が手品師のように自分の技倆のむなしいことを見せまいとして用いる貨幣であり、愚かな人間どもはこれで簡単に支払いを受けたつもりになる。 モンテーニュ |
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死と病気とへの興味は、生への興味の一形態にほかならない。 トーマス・マン |
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過ぎてかえらぬ不幸をくやむのは 更に不幸を招く近道だ。 シェイクスピア |
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手軽なことだ、災難を身に受けない者が、ひどい目にあっている者らに、あれこれと忠告するのは。 アイスキュロス |
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科学の目的は、無限の英知への扉を開くことではなく、無限の誤謬にひとつの終止符を打ってゆくことだ。 ブレヒト |
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理性のある動物、人間とは、まことに都合のいいものである。したいと思うことなら、何にだって理由を見つけることも、理窟をつけることもできるのだから。 フランクリン |
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望みをもちましょう。でも望みは多すぎてはいけません。
モーツァルト |
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実質上の性の束縛の強制を愛という言葉で現代の男女は考えているのだ。愛してなどいるのではなく、恋し、慕い、執着し、強制し、束縛し合い、やがて飽き、逃走しているだけなのである。 伊藤整 |
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大王が海賊に、「海を荒らすのはどういうつもりか」と問うたとき、海賊はすこしも臆するところなく、「陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さい舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです」と答えた。 アウグスティヌス |
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失敗をこわがる人は科学者にはなれない。科学もやはり頭の悪い命知らずの死骸の山の上に築かれた殿堂であり、血の川のほとりに咲いた花園である。 寺田寅彦 |
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詩学は詩の屍体解剖である。 高村光太郎 |
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この肉体はいつ何時どんな変に会わないとも限らない。それどころか、今現にどんな変がこの肉体のうちに起こりつつあるかもしれない。そうして自分は全く知らずにいる。恐ろしい事だ。 夏目漱石 |
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ラディカルであるとは、事柄を根本において把握することである。だが、人間にとっての根本は、人間自身である。 マルクス |
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彼は、自分でも言っているように、「憂鬱の状態、というより狂気の状態で」暮していた。あまりに苦しんだために、しまいには苦しむことが趣味のようになり苦い悦びをそこに見出した。 ロマン・ロラン |
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どうして俺は今までこの高い空を見なかったんだろう? 今やっとこれに気がついたのは、じつになんという幸福だろう。そうだ! この無限の空以外のものは、みんな空(くう)だ、みんな偽りだ。 トルストイ |
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私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。 モンテーニュ |
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けんかにはいるなよ。だが、はいった上は、相手がお前を警戒するようになるまでやってのけろ。 シェイクスピア |
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何でも妙なことにぶつかったら、笑うってことが一番かしこい手っ取り早い返答なんで、どんな目に逢おうと、取っておきの気休めにならあ。 メルヴィル |
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明日と昨日と今日の違いが、わかりあえると思うなよ。 夜明けと昼間と夜の違いが、わかるくらいで、 それくらいで充分なのさ。 鈴木慶一 |
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たいていの人間は大部分の時間を、生きんがために働いて費す。そして、わずかばかり残された自由はというと、それがかえって恐ろしくて、それから逃れるためにありとあらゆる手段を尽くす。 ゲーテ |
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口をちりにつけよ。もしや希望があるかもしれない。 旧約聖書 哀歌 |
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より困難なものを、より美しきものと見ること、これが人類の通弊である。 デカルト |
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何でも妙なことにぶつかったら、笑うってことが一番かしこい手っ取り早い返答なんで、どんな目に逢おうと、取っておきの気休めにならあ。 メルヴィル |
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哲学というものは、たしかに、結構なものだよ、ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。 プラトン |
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一見したところなんでもやすやすと学べるということは、子どもにとって破滅の原因となる。そういうふうにやすやすと学べるということこそ、子どもがなに一つ学んでいない証拠であることが人にはわからない。 ルソー |
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悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。 ニーチェ |
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冗談に本気を混ぜて変化をつけるのは、よいことである。 ベーコン |
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恋と同じで、憎悪も人を信じやすくさせる。 ルソー |
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世間普通の人たちはむずかしい問題の解決にあたって、熱意と性急のあまり権威ある言葉を引用したがる。彼らは自分の理解力や洞察力のかわりに他人のものを動員できる場合には心の底から喜びを感ずる。 ショウペンハウエル |
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年老いた者が賢いとは限らず、年長者が正しいことを悟るとは限らない。 旧約聖書 ヨブ記 |
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無知は富と結びついて初めて人間の品位をおとす。 ショウペンハウエル |
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勇気を出して歩かなくちゃ 上を向いて胸を張って 心すっかり捧げなきゃ いつも思いっきり伝えてなくちゃ 小沢健二 |
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借りものの概念と、教育で植え付けられた偏見をもとにして、ありきたりの筋道に合った話をする大人の議論よりも、子供たちの予期しない質問から教えられるところが多いと思われます。 ロック |
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自分は今幸福かと自分の胸に問うて見れば、とたんに幸福ではなくなってしまう。 J・S・ミル |
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あまりにも安く手に入るものは、非常に低く評価される。すべて高価でありさえすれば、価値を持つことになる。 トーマス・ペイン |
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経験と歴史の教えるところこそまさに、人民や政府がかつて歴史から何ものをも学ばなかったということであり、また歴史からひっぱり出されるような教訓に従って行動したということもなかったということそのことなのである。 ヘーゲル |
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オートマティックな恋だけれど、誰にも Yes No 言わせないぜ 佐野元春 |
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弱さも振りかざせば暴力。 有吉弘行 |
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ある考えに支配されると、どこへ行ってもその考えが表されているのに遭う。風の中にまでその匂いが入っている。 トオマス・マン |
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手に入ったデータを全部使わないで、その一部分だけに基づいて判断をくだす裁判官があるとしたら、われわれはどんな評価をくだすだろうか。 ヴェーゲナー |
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人を不幸にするのはよいが、その絶叫は聞きたくないというのが人情だ。 ヴォルテール |
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心は正しい目標を欠くと、偽りの目標にはけ口を向ける。 モンテーニュ |
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君の義務が何であるかを、当の君自身よりもよく心得ていると思いこんでいる連中がいつもいる。 エマソン |
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えらい人たちといっしょにいる時とか、お葬式とか、眠くないのに眠ろうとしてる時とか、とにかく、かいちゃいけねえ場所にいる時は、ふしぎにからだじゅうがあちこち、やたらとかいくなるもんだ。 マーク・トウェイン |
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才能を疑い出すのがまさしく才能のあかしなんだよ。 ホフマン |
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行きずりの読者を、二、三時間のんびりさせるか、旅行の退屈をまぎらわしてやるかのために、著者がどんなに苦心し、どんなつらい経験に耐え、どんな心労を味わったかは、神のみぞ知るである。 モーム |
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海のほか何も見えないときに、陸地がないと考えるのは、けっしてすぐれた探検家ではない。 ベーコン |
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われわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければならないとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう。 岡倉覚三 |
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この線路を降りたら すべての時間が 魔法みたいに見えるか? 今そんなことばかり考えてる なぐさめてしまわずに 小沢健二 |
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たいていの男は意気地なしね、いざとなると。 夏目漱石 |
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人はよほど注意をせぬと地位が上がるにつれて才能が減ずる。私の知っている人で大臣などになったのも少なくないが、どうも皆そうです。 石黒忠悳 |
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なんでも変わらないものはないものだ。旧いものは倒れて新しいものが起きるのだ。今威張っているものがなんだ。すぐにそれは墓場の中へ葬られてしまうものじゃないか。 大杉栄 |
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女は「先生に送っていただくのは光栄でございます」とまた言った。私は「ほんとうに光栄と思いますか」とまじめに尋ねた。女は簡単に「思います」とはっきり答えた。私は「そんなら死なずに生きていらっしゃい」と言った。 夏目漱石 |
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ああ寒いほどひとりぼっちだ! 井伏鱒二 |
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力といえども知性なくしては無に等しい。 ナポレオン |
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女好きの弱さをもっていたのが王でなくて、王の料理番か馬丁だったら、それは歴史的な意義をなにももたなかっただろう。あきらかに、問題は、弱さにあるのではなくて、その弱さをもった人間の社会的地位にある。 プレハーノフ |
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リビアで午後 始まった戦争は 争いじゃなく隔たりじゃない よりそえぬ無邪気さのせい 大江千里 |
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明日を最も必要としない者が、最も快く明日に立ち向う。 エピクロス |
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害をなすのは、心を素通りする虚偽ではなく、心の中に沈んで居すわる虚偽である。 ベーコン |
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だからねえ、コペル君、あたりまえのことというのが曲者なんだよ。わかり切ったことのように考え、それで通っていることを、どこまでも追っかけて考えてゆくと、もうわかり切ったことだなんて、言っていられないようなことにぶつかるんだね。 吉野源三郎 |
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ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに語ることができ、ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる。 キルケゴール |
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啓蒙とは、人間が自分の未成年状態から抜けでることである。 カント |
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記憶は、若い娘のように、気まぐれなお天気屋である。いままで百回も与えてくれたものを、まったく不意に拒んだりするかと思えば、思いがけない時に、まったくひとりでに持ち出してきてくれたりする。 ショーペンハウエル |
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非常にすぐれたオルガンを製作する職人がこれを演奏することは知らない、ということがありうるのとちょうど同じように、大論理学者が論理学を用いることにはあまり習熟していないということもありうるのです。 ガリレオ・ガリレイ |
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恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす 山家鳥虫歌 |
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命 長ければ辱多し。 兼好法師 |
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執着やねたみや憎しみのあるところには、やがてそれをこやしとして愛というものが咲き出るのかも知れません。 伊藤整 |
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自個の著作を売りて原稿料を取るは少しも悪き事に非ず。されどその著作の目的が原稿料を取るといふ事より外に何もなかりしとすれば、著者の心の賤しき事いふまでもなし。 正岡子規 |
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面とむかって人を誉めたがるやつは、また影にまわると悪口をいいたがる。 荘子 |
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ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというに同じい。 西田幾多郎 |
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日本の男子には妙な習癖があって、不景気な考え方だ引込思案だと言われると、随分尤もな意見を持っていてもすぐへこたれ、明らかに無謀な積極政策を提案しても、大抵は威勢がいいの進取的だのと言って誉められる。 柳田国男 |
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世間には完全な反目も和合もないばかりに夫婦が互いにいや気がさしながらもずるずると何年ももとのままで暮している家庭がたくさんある。 トルストイ |
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美というものはまったくの奇跡を生みだすものである。美しい女のもつすべての精神的欠陥は、嫌悪の情をもよおさせるかわりに、なにか非常に魅力的なものとなる。 ゴーゴリ |
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いつだって本当は、ひとりより、ふたりの方がいい。 小田和正 |
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「ああ! 過ぎ去ったことを悔むのはやめましょう」と、彼女は小声で言った。「もうページはめくられてしまったのですもの」 ジイド |
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だれかを食事に招くということは、その人が自分の家にいる間じゅうその幸福を引き受けるということである。 ブリア−サヴァラン |
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すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい。 モンテーニュ |
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まず食うこと、それから道徳。 ブレヒト |
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腐敗した善から発散する臭いほど鼻もちのならぬものはない。 ソーロー |
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ニューヨークにはただでなにかを呉れる人間はひとりもいません。彼らの場合、好奇心と慈善心が背中合わせになっているんです。 オー・ヘンリー |
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要望と現実とをすりかえてはならない。無いものはあくまで無いのだし、欠けているものはあくまで欠けているのだ。率直に先ずそれを凝視することから始めるべきだ。 林達夫 |
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あの人は本当は頭がいいから阿呆の真似ができるのね。上手にとぼけてみせるのは特殊な才能だわ。 シェイクスピア |
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自分の生活の明るい面をより強くみ、暗い面はあまりみないすべを私は覚えていた。なくて困っているものよりも、現に享有しているものを考えるくせがついていた。こういう考え方がどんなにしみじみとした深い慰めを私に与えてくれたかは、はかり知れないものがあった。 デフォー |
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眠っている人は起こさぬ、というのが未開民族に共通した掟である。それは眠っている間は霊魂が不在であり、戻ってくる間がないかもしれないという理由によるものである。 フレイザー |
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哲学者たちにとってもっともむずかしい仕事の一つは、思想の世界から現実的な世界のなかへおりてゆくことである。 マルクス、エンゲルス |
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人間が慣れることのできぬ環境というものはない。ことに周囲の者がみな自分と同じように暮らしているのが分かっている場合はなおさらである。 トルストイ |
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彼は、決して、あまり面白く遊んでいるような風は見せない。玩具を取り返されるのが怖いのだ。 ルナアル |
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常に勉強を続けるのは結構だが、学校通いはいけない。老人になってABCだなんてばかげている。 モンテーニュ |
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人間は、努力をする限り、迷うものだ。 ゲーテ |
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心の底を傾けた深い交わりは禁物です。愛情の紐は解けやすくしておいて、あうも別れるも自由なのが良いのです。 エウリーピデース |
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元気があれば、何でもできる。 アントニオ猪木 |
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ふつうの人が懐疑家だとか無信仰者だとか自称する時はたいていの場合何事でも最後まで考え抜く気持ちのないことをおおい隠すただのポーズである。 T・S・エリオット |
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どんな人だって、かなり長いあいだ、自分にたいしては、ある顔つきをしながら、他人にたいしては別の顔つきをしていたら、おしまいには、どちらがほんとうの自分の顔であるか、当惑させられぬ人はなかろう。 ホーソン |
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何かをうまく語ることは、何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。線の芸術と色の芸術とがあるように、言葉の芸術だってそれに劣るものじゃない。 ゴッホ |
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心というものは、それ自身一つの独自の世界なのだ、――地獄を天国に変え、天国を地獄に変えうるものなのだ。 ミルトン |
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思い出というものは、人を楽しませるものではあるが、時には人を寂しがらせないでもない。精神の糸に、過ぎ去った寂寞の時をつないでおいたとて、何になろう。 魯迅 |
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おしえて 大人になるっていうのは、もう 平気になる心 松任谷由実 |
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民衆というものはいつも政変を待ち望みながら、しかもそれを恐れているのだ。 タキトゥス |
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先へ進めば進むほど道がひらけてくるなんてのは、神さまかわずかなたぐい稀な天才のほかにはありませんな。 ディドロ |
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結婚したほうがよいでしょうか、それとも、しないほうがよいでしょうかと訪ねられたとき、「どちらにしても、君は後悔するだろう」と彼は答えた。 ディオゲネス・ラエルティオス |
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身体を訓練しない者は身体を使う仕事をなし得ないごとく、精神を訓練しない者はまた精神の仕事を行うことができない。 クセノフォーン | |
前途は遠い。そして暗い。しかし恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。 有島武郎 |
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何もしないという事を、父が一番厭がっていた事を私はよく覚えている。何もしないよりはいい、と言う言葉を幾たび私は聞いたろう。 小堀杏奴 | |
他者を自己のように愛することはできない。我らの為し得る最善のことは、他者に対する冷酷さを抑制することである。 伊藤整 | |
明日は、明日はと言って見たところで、そんな明日はいつまで待っても来やしない。今日はまた、またたく間に通り過ぎる。過去こそ真だ。 島崎藤村 | |
忍耐は意思に属しているように普通は言われ、また考えられているようだけれども、そうではないわ。忍耐は感情に属しているのよ。だから忍耐は悲しいものだし、苦しいものなの。 野間宏 |
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誰しも「怠け者」といわれて名誉に思う者はないが、しかしその一面において、年中あくせくと働く者を冷笑し、時には俗物扱いにする考は、今日といえども絶無ではない。 谷崎潤一郎 |
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パチッと目がさめるなんて、あれはうそだ。濁って濁って、そのうちに、だんだん澱粉が下に沈み、少しずつ上澄ができて、やっと疲れて目がさめる。 太宰治 | |
夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです。 伊藤整 |
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剣をふるって風を斬れば、剣がいかに鋭くても、ふうわりとした風はどうにもならない。私たちは風になろうではありませんか。 中江兆民 | |
一番美しい絵は寝床のなかでパイプをくゆらしながら夢みて、決して実現しない画だ。 ゴッホ |
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沈黙を学べ、ああ、わが友よ! 言葉は銀にも等しい、だが時にかなった沈黙は純金だ。 ベートーベン |
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約束を守る最上の手段は決して約束をしないことである。 ナポレオン | |
「あなたは無心になろうと努めている。つまりあなたは故意に無心なのである。それではこれ以上進むはずはない」――こう言って先生は私を戒めた。 ヘリゲル | |
由来、人間というものは、自分の姿が見えないので、得てして他人の心の中に理想の姿を持ちやすい。 シューマン |
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没落してゆく民族がまず最初に失うものは節度である。 シュティフター | |
青年時代は知恵をみがく時であり、老年はそれを実践する時である。 ルソー |
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才能は天から与えられた使命だ。自分に対していっさいの空間が開かれるような方向がひとつはあるものだ。 エマソン |
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いつの世にも、他人の目から見ればいっこう重要でもなんでもない地位を自分ではさもたいそうらしく思いこんでいる連中があるも のである。 ゴーゴリ | |
年寄りになったからって、賢くなるもんじゃありませんよ。用心深くなるだけですな。 ヘミングウェイ |
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人生は山の登りのようなものさ。登っている間は、ひとは頂を見ている。そして自分をしあわせだと感じる。が、上に着いたが最後、たちまち、下りが見える。終りが、死である終りが、見える。 モーパッサン |
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何一つ この世で 当になるものはない、人間の利己主義は どれほどに気を使って表面を飾ってみても、いつも本心が洩れてくる。 ボオドレール | |
金の貸手にも借手にもなるなよ。金を貸すと、金も友だちもなくしてしまう。 シェイクスピア |
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今私の一番好きな仕事といえば、夜星空を眺めることです。なぜといって、この地上から、また人生から眼をそらすのに、これほど好い方法があるでしょうか。 トオマス・マン | |
人々は、お金では貴いものは買えないという。そういうきまり文句こそ、貧乏を経験したことのないなによりの証拠なのだ。 ギッシング | |
善行は悪行と同じように人の憎悪を招くものであるということを注意しなければならぬ。 マキアヴェッリ |
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人間は自分自身の歴史をつくる。だが、思うままにではない。自分で選んだ環境のもとでではなくて、すぐ目の前にある、あたえられ、持ち越されてきた環境のもとでつくるのである。 マルクス |
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世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。 野源三郎 | |
もっとも激しい争闘中にも温和であり、悪人の間にあっても善良であり、戦いの最中にも平静でありたい。 「きけわだつみのこえ」 |
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だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。 キリスト | |
ただむつかしいのみで、無内容なものならば、読む必要もないが、自分の思想が及ばないのでむつかしいのなら、何処までもぶつかって行くべきでないか。 西田幾多郎 | |
一人は米を食べる人、いま一人は米を作る人、食べる人は抽象的になり易く、作る人はいつも具体の事実に即して生きる。 鈴木大拙 | |
実に多くの職人たちは、その名を留めずにこの世を去ってゆきます。しかし彼らが親切に拵えた品物の中に、彼らがこの世に活きていた意味が宿ります。 柳宗悦 | |
ある真実を教えることよりも、いつも真実をみいだすにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。 ルソー |
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人生というものは、通例、裏切られた希望、挫折させられた目論見、それと気づいたときにはもう遅すぎる過ち、の連続にほかならない。 ショウペンハウエル | |
人間は他人の嘘にはたやすく気づくものであって、ただその嘘が自分におもねるときか、あるいはちょうど都合のよいときだけ、それを信じるのである。 ヒルティ | |
一般に、青年の主張するところは正しくない。しかし、それを彼らが主張するということは正しい。 ジンメル |
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自殺を想うことは強い慰藉剤である。これによって数々の悪夜が楽に過ごされる。 ニーチェ |
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あなたがたの実力以上に有徳であろうとするな! できそうもないことをおのれに要求するな! ニーチェ |
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無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない。 プラトン |
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癖のない人間とはつき合えない。彼らには深情がないからだ。疵(きず)のない人間とはつき合えない。彼らには真気がないからだ。 張岱 | |
好人物は何よりも先に天上の神に似たものである。第一に歓喜を語るのによい。第二に不平を訴えるのによい。第三に……いてもいないでもよい。 芥川竜之介 | |
「なんでもない事が楽しいようでなくてはいけない」というのが父の気持だった。ところが子供の私にそんな事が解るはずはなかった。 小堀杏奴 | |
時がたつのが早いと思うようになるのはわれわれが人生に慣れ親しんだ結果である。子供の場合のように、毎日が未知な世界への一歩であれば、日々は経験の集積で長いものとなる。 ギッシング |
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仕事が楽しみなら、人生は極楽だ! 仕事が義務なら、人生は地獄だ! ゴーリキイ |
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人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。 芥川竜之介 |
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あぁ、馬鹿ですか。馬鹿にもさまざまな種類の馬鹿があって、利口なのも馬鹿のうちのあまり感心しない一種であるようです。 トーマス・マン | |
身分不相応な幸運や正当な理由のない授かりものなどというものは、天が人を釣り上げる甘い餌であるか、さもなければ人の世の落し穴である。 洪自誠 | |
一個の人間にとってもっとも恐ろしいのは、気がつかないということです。気がついていしまえば、救う方法はあるものです。 郭沫若 | |
富は一つの才能であり、貧しさも同様に一つの才能である。金持ちになった貧乏人は、贅沢な貧しさをひけらかすであろう。 コクトー | |
科学とは、訓練され、組織化された常識にすぎない。 トーマス・ハックスレイ |
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病気というものは決して学校の行軍のように弱いそれに堪えることの出来ない人間をその行軍から除外してくれるものではなく、最後の死のゴールへ行くまではどんな豪傑でも弱虫でもみんな同列にならばして否応なしに引き摺ってゆく。 梶井基次郎 | |
いや、議論を吹ッかける場合には、わざとスキマを拵えて置く方がいいんです、そうしないと敵が乗って来ないんです。 谷崎潤一郎 | |
私は冷ややかな頭で新しいことを口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べるほうが生きていると信じています。血の力で体が動くからです。 夏目漱石 | |
議論するだけなら議員は大勢いる。実行が問題になるとだれもいなくなる。 ラ・フォンテーヌ |
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人生における経験の浅い時代には、見るもの聞くものが珍しく、新しい事物はみんな栄養となって肉となり、血となるが、その消化力はいつまでも続きはしない。 水上滝太郎 | |
今のお前は自由だ。自由はどこまで行っても幸福なものだ。そのかわりどこまで行っても片付かないものだ、だから物足りないものだ。 夏目漱石 | |
自分自身の体験と思索によって到達した考えは、たいがいの場合われわれはおだやかにつつしみ深く口にするものである。 カロッサ | |
男のかたって本当におかしいのねえ! 一週間もたてば忘れてしまうに決まってるたった一言のために、切り合いをしたり、命ばかりか、良心までも犠牲になさろうとするのね。 プーシキン |
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人生とは、病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている、一個の病院である。 ボードレール |
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知恵の最後の結論はこういうことになる、自由も生活も、日毎にこれを闘い取ってこそ、これを享受するに価する人間といえるのだ、と。 ゲーテ | |
死に至る病とは絶望のことである。 キェルケゴール | |
自分の生命を愛しても憎んでもいけない。だが生きている限りは生命を大切にするがよい。長く生きるか短命に終るかは、天に委せるがよい。 ミルトン | |
時のすぎるのが早いか遅いか、それに気づくこともないような時期に、人はとりわけて幸福なのである。 ツルゲーネフ |
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人は望むとおりのことができるものではない。望む、また生きる、それは別々だ。くよくよするもんじゃない。肝腎なことは、ねえ、望んだり生きたりするのに飽きないことだ。 ロマン・ロラン |
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魂の致命的な敵は、毎日の消耗である。 ロマン・ロラン | |
われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。 セネカ |
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人びとからよい目でみられることにいかに強い欲望をもつか、人間性のうちでこの欲望ほど顕著なものはない。 ジェームズ・ミル |
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「このキュウリは苦い」 ならば捨てるがいい。 「道にイバラがある」 ならば避けるがいい。 それで充分だ。 「なぜこんなものが世の中にあるんだろう」などと付け加えるな。 マルクス・アウレーリウス |
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口を滑らすよりは、道で滑る方がましだ。 シラ書 | |
食欲なくして食べることが健康に害があるごとく、欲望を伴わなぬ勉強は記憶をそこない、記憶したことを保存しない。 レオナルド・ダ・ヴィンチ | |
もし事物の現象形態と本質とが一致するならば一切の科学は不要であろう。 マルクス |
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理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、偏見は群れをなして走ってくる。 ルソー |
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自慢する人間は賢明な人間のあざけりの的、愚かな者の感嘆の的、取り巻きどもの偶像、自分自身の高言の奴隷である。 ベーコン | |
人を不安にするものは、事柄そのものではなく、むしろそれに関する人の考えである。 ヒルティ |
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たとえばチャーミングな会話だとか メイクアップした恋なら欲しくない 佐野元春 |
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良書の要約というものはすべて愚劣なものだ。 モンテーニュ |
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心から愛されたことがあるかって訊かれた。 一緒に探してたものならあった気がする。 尾崎豊 |
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書物はそれが書かれたとおなじくじっくりと慎みぶかく読まれなければならない。 ソーロー |
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自分を憐れむという贅沢がなければ、人生なんていうものは堪えられない場合がかなりあると私は思う。 ギッシング |
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武力によって敵を制する者は、その半ばを制するにすぎない。 ミルトン |
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ひとを罰しようという衝動の強い人間たちには、なべて信頼を置くな! ニーチェ |
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誰がそういったか、をたずねないで、いわれていることは何か、に心を用いなさい。 トマス・ア・ケンピス |
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人が事実を用いて科学を作るのは、石を用いて家を造るようなものである。事実の集積が科学でないことは、石の集積が家でないのと同様である。 ポアンカレ |
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「知は力なり」。とんでもない。きわめて多くの知識を身につけていても、少しも力をもっていない人もあるし、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の威力をふるう人もある。 ショーペンハウエル |
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愛を優しい力と見くびった所から生活の誤謬は始る。 有島武郎 |
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たとい政治家が時と場所とをわきまえずに施政したために、いく千万の人間が禍をこうむったとしても、その跡を吟味した学者は、きっとこう言うでしょう。あれは、ああならざるを得ぬ理由があって、ああなったのだ、と。 中江兆民 |
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金銭は肥料のようなものであって、ばら撒かなければ役には立たない。 ベーコン |
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「でもね、世の中には120万くらいの対立する考え方があるんだ。 いや、もっと沢山かもしれない」 「殆ど誰とも友だちになんかなれないってこと?」 「多分ね」と僕。「殆ど誰とも友だちになんかなれない」 村上春樹「1973年のピンボール」 |
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われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。 セネカ | |
恋はその作用の大部分から判断すると、友情よりも憎悪に似ている。 ラ・ロシュフコー |
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喜びを他の誰かと分かりあう それだけがこの世の中を熱くする 小沢健二 |
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最も多く愛する者は、常に敗者であり、常に悩まねばならぬ。 トオマス・マン |
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この世のなかで、愛の対象がなんであろうと、そんなことはたいした問題ではないと思いますわ。しかし、何かは愛さなければならないでしょう。 マンスフィールド短編集 |
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結婚の幸福は、まったく運次第ですもの。お互いに気心がわかっていても、前もって似ていても、そんなことで仕合せが増すってものじゃないわ。 オースティン |
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恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろう。第二も同じ、第三もやはりそれだ。 モンテーニュ |
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血が燃え立つ時は、心も出たらめに、いろんな誓いを口に言わせるものさ。 シェイクスピア |
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まったくこの愛というやつはどんな大きな過ちの言いわけにもなりうるのです。 セルバンテス |
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ずっと年をとってからの日のために、雪が降ったから茶でも飲みにお出下さいと言えるような、そういう老後の友達を三、四人つくって置きたい、男でも女でもいいからそういう友達を三、四人ほしい、それにはお婆さんに成ってしまってからでは遅い、今からそれを心掛けて置きたい。 藤村随筆集 |
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嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます。 シェイクスピア |
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枯れ木に花咲くに驚くより、生木に花咲くに驚け。 三浦梅園 |
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何が残酷といって、相手を愛しているのに、相手からは愛してもらえない男には、女心ほど残酷なものはない。 モーム |
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知識においての真理は直ちに実践上の真理であり、実践上の真理は直ちに知識においての真理でなければならぬ。 西田幾太郎 |
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ほめれば間違いだし、そしればなおわるい、君がそのことをよく理解していないときには。 レオナルド・ダ・ヴィンチ |
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世には教育万能論者があって、何か社会におもしろくない事が起こると、すぐに教育者を責めるけれども、教育の力にもおのずから限りがある。 阿上肇 | |
君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることが出来るのである。実際いかなる所といえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠れ家を見出すことはできないであろう。
マルクス・アウレーリウス |
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偉大な古作品は一つとして鑑賞品ではなく、実用品であったということを胸に明記する必要がある。いたずらに器を美のために作るなら、用にも堪えず、美にも堪えぬ。 柳宗悦 | |
空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。 ソロモン | |
もっとも長生きした人とは、もっとも多くの歳月を生きた人ではなく、もっともよく人生を体験した人だ。 ルソー |
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大切なのは普通の語で非凡なことを言うことである。 ショウペンハウエル |
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人間にふさわしい態度は、死にたいして無関心であるのでもなく、烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑するのでもなく、自然の働きの一つとしてこれを待つことである。 マルクス・アウレーリウス |
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人間というものは、幼いときから労せずしてえた栄誉をもっていると、成長するにつれてかならずそれを自慢したくなるものである。 J・S・ミル | |
人の世を作ったのものは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
夏目漱石 |
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愛とは何か、本当は私には分りません。愛と言うのは、執着という醜いものにつけた仮りの、美しい嘘の呼び名かと、私はよく思います。 伊藤整 | |
最も賢い生活は一時代の習慣を軽蔑しながら、しかもそのまた習慣を少しも破らないように暮らすことである。 芥川龍之介 |
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ほんとうにどんなつらいことでも、それがただしいみちを進む中でのできごとなら、峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつです。 宮沢賢治 | |
世の中に片づくなんてものはほとんどありゃしない。一ぺん起こった事はいつまでも続くのさ。ただいろいろな形に変わるから人にも自分にもわからなくなるだけの事さ。 夏目漱石 | |
私から見れば、四十歳の人間は若い人だし、三十歳の男女は、まだ生きることの意味がよく分かっていない未熟の人間に見える。二十代の男女は子供の幼な顔から抜け出ていないのだ。 伊藤整 |
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怒る時に怒らなければ、人間のかいがありません。 太宰治 | |
書物を買いもとめるのは結構なことであろう。ただしついでにそれを読む時間も、買いもとめることができればである。 ショウペンハウエル | |
高い年齢に達した老人が、長い間生きていたことを証明する証拠として、年の功以外には何も持っていない例がよくある。 セネカ | |
あたかもよくすごした一日が安らかな眠りを与えるように、よく用いられた一生は安らかな死を与える。 レオナルド・ダ・ヴィンチ |
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射手に放たれた矢はせいぜい一人を殺すか、殺さないかである。しかし、知者により放たれた智謀は、胎内にいる者をも殺すことができる。 カウティリヤ | |
信実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。 新渡戸稲造 | |
子供のうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。 吉野源三郎 |
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金は後世への最大遺物の一つでございますけれども、遺しようが悪いとずいぶん害をなす。 内村鑑三 |
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善とは一言にていえば人格の実現である。 西田幾太郎 | |
我々の人生の場景は粗いモザイックの絵に似ている。この絵を美しいと見るためには、それから遠く離れている必要があるので、間近にいてはそれは何の印象をも与えない。 ショウペンハウエル |
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生きることの最大の障害は期待をもつことであるが、それは明日に依存して今日を失うことである。 セネカ |
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ときには、敵の方が正しいこともある。というのは、人間のこころは生まれつきはなはだ利己的であって、どんな論難攻撃をもすべて自分にたいする侮辱だと感じるからである。 ヒルティ |
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世には、成功を勝ち得た発明家と、失敗した発明家とがある。そして人は成功しなかった発明家を偏執病者と呼ぶのである。 クレッチュマー | |
人間は、自分が他人より劣っているのは能力のためではなく運のせいだと思いたがるものなのだ。 プルタルコス |
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旅行者というものは、みな義務感めいたものをもっていて、訪れる労にあたいするかどうかはまったくわからぬままに、本に書かれているものをすべて見ようとしたがる。 オールコック |
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信用というものは求められすぎると種切れになってしまうものですよ。 ブレヒト |
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鳥は卵からむりに出ようとする。卵は世界だ。生まれようとする者は、ひとつの世界を破壊せねばならぬ。 ヘッセ |
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およそ共感というものは、理解によって限定されるものである。われわれは、われわれの理解できる限度で、他人に共感をもつことができるのである。 ハーン | |
恋は富よりもはるかに強い。恋は財産よりも富裕よりもはるかに強い。けれど恋はそれらの力を借りねばならないのだ。 アベ・プレヴォ | |
勇気と力だけがあっても、慎重さを欠いていたら、それは無に等しいということを忘れないでいて欲しい。 ウィンバー |
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あまりうちとけ過ぎる人間は尊敬を失いますし、気やすい人間はばかにされますし、むやみに熱意を見せる人間はいい食いものにされます。 バルザック | |
蝕まれ出した愛情に限って、ことさらわざとらしい儀礼を見せはじめるのだ。 シェイクスピア |
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概していえば、かつてひどく感心した場所とか、あるいはあとから思いだしてみてひどく感心したように思われるところは、想像の世界の中だけ再訪する方がよい。 ギッシング | |
いや、お前さん、どうかしているね、希望にすがりついているなんて。希望というものは慰めることは知っているが、養うことなんか、からっきし知らないんだよ。 イソップ寓話集 | |
われわれは見慣れていることだが、人間というものは、自分にわからないことはこれを軽蔑し、また自分にとって煩わしいとなると、善や美に対してもぶつぶつ不平を言うものだ。 ゲーテ |